VIP、要人、著名人が直面するセキュリティの課題

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知名度が高いということは特別な扱いを受け、認められ、さらに富を得る機会が増えるということであり、そこにはさまざまなメリットがあります。しかしその一方で、有名であるが故のデメリットもあり、中には危険なものもあります。VIP、要人、有名人であることの最大の難関はそのセキュリティにあります

ストーカー被害

大勢のファンやフォロワーがいることは幸せなことですがその中の一人が不安定な人物であることが判明した場合、大変危険なことです。ストーカー行為とは誰かがあなたを何度も追いかけ、プレゼントを送り、不適切な通信をし、ソーシャルメディアをチェックし、あなたの行動を逐一把握し、あなたから盗み、脅迫状を送ることを指します。強迫観念や精神的な病気がストーカーを引き起こすこともあります。このような行為は非常に危険であり、これまでにも何人かの有名人がこのような不審者の犠牲になっています。VIPや 有名人はストーカーから身を守るために数億円を費やしています。ソーシャルメディアはストーカー行為をより身近なものにしたため、脚光を浴びている人たちの安全性に問題が生じています。セキュリティ上の問題だけでなく、有名人やVIPはストーカー行為によってうつ病や睡眠不足などの精神的な問題を抱えることになります。

プライバシーの欠如

ソーシャルメディア、インターネット、スマートフォンが普及したこの時代、特にVIPや 有名人にとってプライバシーの確保は貴重なものです。これらの著名人はプライバシーと機密保持という贅沢をするために、多くの投資をしなければなりません。人の居場所、特に有名人の居場所を見つけるのはとても早くて簡単なことです。人々は、どんな有名人でもその姿を見れば必ずカメラを構え、その場所を世界中に公開します。有名人が投稿した1枚の写真から悪質な人物がその写真の緯度・経度を知り、その人物がどこにいるのかを追跡し始めることができるのです。このような露出は有名人が誘拐犯、ストーカー、強盗の標的になりやすく非常に危険なことです。プライバシーが制限されることは有名人だけでなくその家族も脅かすことになります。大富豪の子供を身代金目当てに誘拐する事件も起きかねません。そのため有名人や 大富豪は子供を通わせる学校に気を配り、常に高価なセキュリティ対策に投資しています。このようにプライバシーや守秘義務の侵害は著名人や有名人のセキュリティにとって大きな脅威となるのです。

不信と内部脅威

有名人でいることによりあなたの人生には多くの新たな人々が集まります。その中には本物の友人やファンもいればあなたを破滅させよう、あなたから盗もうという悪意を秘めた人もいます。残念ながらこのような人たちを見抜いたり、彼らから自分を守ったりすることは容易ではありません。つまり彼らは人の安全にとって致命的な脅威となるのです。有名人や VIP は誰を信頼して仕事を依頼するかについて注意する必要があります。

政治的犯罪

要人警護やリーダーはその職業柄、誘拐、拷問、暗殺など多くの安全上の脅威にさらされています。政治的な意図に駆られたテロリスト集団や反政府勢力はこのような犯罪を犯すことも少なくありません。これらの犯罪は個人の安全を脅かすだけでなく国全体の治安を悪化させたり、企業を破滅させたりする危険性を持っています。外国のリーダーに対してエグゼクティブ・プロテクション・エージェントを配備し、彼らのプライバシーを保護するための要人警護は各国政府の責任で行うべきことです。

結論として有名人は金持ちで目立つかもしれませんが常に肩身の狭い思いをして生きていかなければならない、ということなのです。