ケントモイヤー氏はプレイボーイで要人警護のキャリアをスタートさせ、現在はThe World Protection Groupを経営しています。今回はケント氏がWPGでどのようにドローン技術を使って富裕層の邸宅を保護し、その他のプライベートセキュリティや調査業務を行っているかについて紹介します。
World Protection Group(WPG)とハイエンド要人警護企業(EP)001のCEO兼創業者であるケントモイヤー氏はEP、防護インテリジェンス、脅威管理の分野における専門家です。ニューヨーク、上海、メキシコシティにオフィスを構え、ビバリーヒルズに本社を置くWPGは大企業やトップレベルの要人警護を専門とするフルサービスの国際企業です。同社のラグジュアリー部門である001は富裕層とその家族向けにカスタマイズされた包括的なセキュリティプログラムを提供しています。
モイヤー氏はペンシルバニア大学ウォートン・スクールの卒業生で、イタリア・ミラノのボッコーニ経営大学院とHECパリ大学でラグジュアリビジネスの戦略的経営について学びました。モイヤー氏はポルシェ、パガーニ、ブルガリ、ショパール、フェラーリなどのトップブランドの研究を重ねました。エグゼクティブ・プロテクション・インスティチュート(ESI)をはじめ、多くのエグゼクティブ・プロテクションスクールを卒業し、刑事司法の学位を取得しています。
ABC Nightline News、EXTRA、E!などの番組やLA Confidential、Profile Magazine、Mother Jones、The Los Angeles Timesなどの出版物で取り上げられたモイヤー氏はEP業界における独自の知識と幅広い経歴を共有しており、その始まりはヒューヘフナー氏のもとプレイボーイマンションで働き始めたときでした。
プレイボーイマンションでの勤務の後、モイヤー氏はワシントンD.C.を拠点とし、元シークレットサービスのエージェントが設立したVance Internationalでサウジ王室やその他の中東王室メンバーと仕事をし、高い評価を得ました。モイヤー氏は要人や高官を保護するためのトレーニングを2,000時間以上受け、現場で何千時間もの保護活動を実践してきました。
National Law Enforcement Training Center (NLETC)、Los Angeles and Orange County Sheriff’s Academyを卒業しています。2003年には地元の保安官事務所の外交保護ユニット(DPU)の年間最優秀副保安官として表彰され、現在はその訓練官と2つの保安官事務所の威厳保護ユニットのメンバーとして活躍しています。またGracie Law Enforcement and Military Combatives Instructorの資格を取得し、FBIから法執行機関の銃器インストラクターとして認定されました。
WPGと001の日常業務を監督していないときは世界中のビジネススクールや 同窓会を中心に講演活動を行っています。ウォートン・ウェスト、ウォートン・ソー・カル・アラムナイ・グループ、ノーザン・カル・ウォートン・アルムナイ・グループ、ニューヨークのペンクラブ、香港ウォートン・クラブなど世界中で講演活動を行っています。ニューオーリンズで開催されたThe Corporations (35 companies) Leadership Conferenceでは企業セキュリティ専門家、米国シークレットサービス、米国国土安全保障省、FBIからなる聴衆を前に基調講演を行いました。またメキシコ政府から招かれ、コングレス・ホールでスコットランドヤード、カナダ騎馬警察、米国司法省のメンバーとともにメキシコのすべての法執行機関や情報機関の前で講演を行いました。
現在ASIS International、California Reserve Peace Officers Association、Professional Peace Officers Association、Association of Former Intelligence Officers (AFIO)、International Association for Counterterrorism and Security Professionals (IACSP) など数多くのセキュリティおよび法執行機関のメンバーとして活躍しています。
同時にケント氏は48年以上にわたって武術の訓練を受けてきました。沖縄剛柔流空手では黒帯8段の師範代、合気道ではスティーブン・セガール師範と松岡晴夫師範に師事し、グレイシー柔術ではカリフォルニア州ビバリーヒルズのグレイシー・アカデミーで修行を積んでいます。彼は4つの主要な格闘技雑誌の表紙を飾ったことがあります。余暇にはビジネスや武術トレーニングに関する本を読み、ドローンや飛行機を操縦して過ごしています。
このエピソードでは以下についてご紹介します。
- プライベートセキュリティと要人警護のためのドローン活用
- 任務の多様性の維持
- ミッションに適したドローンの選択
- ドローンの積極的な活用
- 飛行中の状況把握
- カウンタードローンへの対応
- LEとPSにおけるドローン利用の未来
- ケント氏がプレイボーイで始めたプライベートセキュリティ
- World Protection Groupの躍進
- ケント氏による総括
- ケント氏とつながる方法
番組で紹介されたリソース
ケント氏推奨のソフトウェア:
- Pix4D – ドローンマッピングのためのユニークな写真測量ソフトウェア群
- Drone Deploy – 内外装のビジュアルデータをあらゆる高度・角度で1つのプラットフォームで提供
- Live Deck – リモコンに接続することなくHDMI、イーサネット、USBを通じてEVOのビデオフィードを出力
- DJI Aeroscope – DJIの対ドローンソリューション
ケント氏推奨のドローン:
- DJI Phantom 4 Pro – ケント氏推奨のマッピングドローン
- DJI Mavic Air 2 – ケント氏推奨のインドア用ドローン
- Autel EVO II Dual – ケント氏推奨の捜索・救助用ドローン
- DJI Matrice 300 – ケント氏選出のデュアルパイロットドローン
ケント氏推奨のドローントレーニング:
- Dart Drones – ドローントレーニングにおける全米のリーダー
- Executive Security International – インテリジェンスに基づく要人警護トレーニング
こちらのポッドキャストエピソードもご覧ください:Public Safety Innovators Ep. 20